
「パソコン、そろそろ買い替えた方がいいのかな…」
そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
私は本業で企業のパソコン入替作業を年間数百台規模で行っているカスタマーエンジニアです。数多くのパソコンを見てきた経験から、個人利用のパソコン買い替え時期と、その理由をわかりやすく解説します。
結論から言えば、個人ユーザーのパソコンは「5年」を目安に買い替えるのがベストです。
目次
なぜ5年が目安なのか?
個人利用で5年が理想的な理由は、大きく分けて4つあります。
経年劣化による動作不良
- 起動が遅くなる
- フリーズや強制終了が増える
- ファンがうるさくなる、熱を持ちやすくなる
OSやソフトのサポート切れ
Windowsや主要ソフトにはサポート期限があります。期限を過ぎると、ウイルス感染や情報漏えいのリスクが急増します。
新しいアプリやサービスへの非対応
ZoomやTeams、最新ブラウザなどが重くて使えない・起動できないケースが増える
修理費用の割高化
保証期間(1〜2年)を過ぎると、主要部品の交換に数万円かかることも多く、そのお金で新品を購入できる場合もあります。
現場でよく見る「5年経過パソコン」の不具合例
私が実際に対応してきた中で、4〜5年目のPCによく見られる症状を紹介します。
実際にあったよくある不具合
- 起動に数分かかる(新品時は30秒以内だったのに…)
- ExcelやZoomが頻繁に固まる
- ファンが常時高速回転、異音がする
- USBポートの接触不良で周辺機器が認識されない
- ノートPCのバッテリーが1時間持たない
- SSDやHDDの空き容量がほぼゼロ
これらは、私がこれまでに何度も対応してきた事例です。
これらの症状は、パーツの物理的な寿命や、ソフトの重さにハードウェアが追いつかなくなることで発生します。
Windowsのサポート終了日にも注意!
OSのサポート切れはセキュリティ面で非常に危険です。
サポートが切れると、ウイルスやランサムウェアへの対策アップデートが提供されなくなります。
OSバージョン | サポート終了日 |
---|---|
Windows 10 | 2025年10月14日 |
Windows 11 | 2031年ごろ予定(エディションにより異なる) |
Windows 10を使用中の方は、2025年までに買い替えを強く推奨します。
「修理するか、買い替えるか」の判断基準
保証期間内(1〜2年)ならまずは修理!
自然故障(初期不良やパーツの欠陥など)なら、購入から2年以内ならメーカー保証で無償修理されることが多いです。
実例:あるお客様のマザーボードが2年未満で故障 → 保証で無料修理完了
保証切れ後(3年以上)
修理費用が高額になりやすい。
別のお客様:5年目のマザーボードとCPU同時故障 → 修理費が10万円以上 → 新品PCを購入した方が安く、最新機能も手に入った
このように、修理費用が割高になるケースでは買い替えが現実的です。
買い替えた方がいいサイン【チェックリスト】
- 5年以上使っている
- 起動や動作が遅く、ストレスを感じる
- ZoomやTeamsで映像や音声がカクつく
- 新しいソフトやOSがインストールできない
- バッテリーがすぐ切れる
- USBポートやキーボードが効かないことがある
- Windowsのサポートが終了間近
これらに1つでも当てはまるなら、買い替えを前向きに検討してOKです!
買い替えるメリット
- 作業効率の大幅アップ:起動やアプリ動作が高速化
- 最新OSでの安全性向上:セキュリティリスク低減
- 新機能の利用:AI機能や最新アプリの快適利用
- 電気代の節約:新しいPCは消費電力が低い
買い替えを先延ばしにするリスク
- 大事なデータの突然の消失
- ウイルス感染・不正アクセス被害
- 急な故障で仕事や学習がストップ
- 修理費が新品価格に匹敵
買い替え前にやっておきたい準備
買い替えを決めたら、スムーズに移行できるように事前準備をしておくと安心です。
特に重要なのはデータのバックアップと必要なソフトの確認。
写真や書類は外付けHDDやクラウドに保存し、普段使っているアプリや設定をメモしておくと、新しいPCでもすぐに使い慣れた環境を再現できます。
また、古いPCは廃棄ではなく、メーカーや自治体の回収サービスを利用すれば、安全かつ無料で処分できる場合があります。
まとめ:5年ごとに見直して快適・安全に
パソコンは毎日使う重要な道具です。
5年を目安に買い替えることで、動作の快適さ・安全性・効率性を一気に向上できます。
もし「最近動きが遅い」「Windows 10を使っている」という方は、今が買い替えのベストタイミングかもしれません。
当てはまった数が多いほど、買い替えを前向きに検討しましょう。
この記事が参考になったと思ったら、ぜひSNSでシェアをお願いします!
気になることやご質問があれば、コメント欄やX(旧Twitter)、InstagramのDMからお気軽にご連絡ください!
リクエストには、記事での解説や直接の返信でお応えします!